ササナギックス

笹凪と申します。イラスト、画材の話やらレビューが多め。あと雑記。

20代の胃カメラ奮闘記

20代半ばで胃カメラをした女の記録です。

 

 

■ はじまりはピロリ

私25歳の時はじめて胃カメラを受けました。
なぜ受ける気になったかというと、食欲不振、吐き気が何か月も続いておりしんどかったこと、もう一つ大きな要因、母親がピロリ感染者であったこと。

しかも母親は1度のピロリ退治じゃ効かず、2度のピロリ退治(除菌)をした強者。
そんな母が「昔はお母さんが口でかみ砕いたごはんをあんたらは食べてたのよ」などという。それやるのひな鳥だけじゃなかったんか…。

ピロリの感染源は諸説あるようですが、小さな子供が家族内で唾液から感染するらしい。もしピロリに感染していれば、間違いなく犯人は母。(父はピロリおらず)


具合も悪いし、私は胃腸科専門の病院に行くことを決意。聞き込みをして眠っている間に胃カメラをしてもらえる病院へ。

食欲不振は若い女性に多いそうです。そして母親がピロリで~って話もして、後日胃カメラと血液検査をしてもらいました。
この時の胃カメラは静脈麻酔をして眠っている間にしてもらったので、記憶はありませんが、引っこ抜くときだけオエっとなり、意識が戻った覚えがあります。静脈麻酔は駐車をされて液を入れられている間に「眠くなったら寝ていいですからね」と医者に言われ、「眠くなってきまし…」で落ちました。すごいです

 

ピロリの結果は数値基準が10以下のところ、100↑との表記。
やっぱりピロリじゃねーか!100↑って測定不可能ということ?(泣)

 そんなこんなで一回目の除菌薬を一週間飲みました。

その後ピロリが除菌できたかの検査にいかなくてはならなかったのですが、引っ越しやらなんやらあり、完全に放置…。一時期よりも食欲は少し改善した気がしていたので、まあ大丈夫かなと思っていました。たぶん仕事のストレスにより食事が喉を通らなかった。

 

■ ~3年後~ 食中毒

 病院にかかることもなく慢性的な下痢や吐き気は続いてましたが、正直子どもの頃からなのでこんなもんだろうと思って過ごしていました。

ところがある日、人生初のユッケを食べたところ、5日後、見事に当たりました
4日間、滝のような下痢が30分おきに続く。2日目に何やら熱も出た。

これはまずいと久々に病院へかかった。
心の奥底で(ピロリどうなってたかな~)と思ってた私はご丁寧に胃腸科専門の病院にかかりました。
そこで検便(初めて尻穴をホジホジされる泣)をし、ついでにピロリ検査もする。
2週間後、検査結果を聞きに受診。検便の方はカンピロバクターブドウ球菌が出ました。ダブルコンボ!
ピロリの数値は77で、やっぱり除菌できてなかったみたいです…。
ネットで検索していたら親が2次除菌までいっている人は子も2次除菌までいくという関連性があったとかなんとか…。
でも数値が77になってたから、1回目で少し減るピロリもいたってことかな。

 

■ そしていざ、2回目の胃カメラ(眠りなし)

 こちらの先生は麻酔のリスクを危惧される先生で、できればやりたくないとのこと。
ならば一度挑戦しておくかと一週間後に経鼻内視鏡(鼻から胃カメラ)を予約。
この一週間で予習して本番に挑もうと思ったものの、検索すればするほどオエっとなった泣いたなどの感想が目に入り、眠れなくなるのですぐにやめました

■ 当日
心はわりと穏やかでした。
私は夕方5時からの予約だったので朝9時までに食事を済ませる。あとはお腹が空くと気持ち悪くなるタイプなので寝て過ごしました。4時くらいからそわそわしてくる。謎の脇汗が大量に出た。ついてからはもう心臓バクバク。むしろこれで死ぬんじゃないの?(でも病院だし大丈夫か)
若くてきれいなカラコン看護師さんが対応してくれました。優しかった。。
まず胃の泡を消しますといってカルピス味の水を渡された。でもね、緊張で飲めたもんじゃないの。しかも見られてるし。待たれてるし。素直に緊張するううう!といってゆっくり飲みました。
そのあと鼻に麻酔をシュッシュ。ベッドに上向きになり、謎のジェルを鼻に入れられ5分耐える。これがかなり垂れてくるが飲むと麻酔が効いてるな~って感じで喉に広がる。オエっとしやすい私は塗りつけるように呑み込んだ。ただドロドロなのでまあまあ気持ち悪い。

その後鼻に短めの透明の管を入れて2分ほど待つ。これは短いので喉まで行かず、「これくらいなら楽勝だな」と思った。まあ本物はそんなわけない
じわじわと麻酔でごっくんがし辛くなってくる…。息をするのも、これ息吸えてる?死なないよね?とすぐ死ぬんじゃないかと心配症の私は不安になる。でも大丈夫ここは病院。医者はすぐそこにいるのよと奮い立たせた。
この時点で何が一番つらいかって、ドロドロの液が喉でからまる上に麻酔が舌の根に刺激になってむせること。むせても切れないしごっくんもうまくできないから呼吸困難になりそうだった。これはいっそ出す方がいいと学んだ。
そしていざ入れられる。先端がめちゃめちゃライトで明るい管を入れられた。
喉のあたりにくると、ここで息を止めてといわれるも案の定オェ。この時の私、気付いたら泣いてた。その後も突き進むとごっくんしたくなり、少しごくっとしてしまうとまたオェ。でも物理的にオェってなってるだけで気持ち悪さはなく、胃もカラで物は出てこないから、みなさん安心して泣いてオエオエしてほしい。ちゃんとペットシートみたいなやつを枕元に敷いてあるから何が出てもOK!
それからどんどん奥へ進むんだけど、ちゃんとお腹にきてるってのがわかるんです。なんか当たってるなって感じ。さらに青い水を体内に入れられるんだけど、これも急に冷たい水がきて胃が冷える感触がある。私は眉をひそめたんだけど医者は淡々としててスルーされた(笑)
ちょっと引っこ抜かれたから、あ、もう終わり?やった…と思ったらまた奥へ入れられたりとぬか喜びさせられる場面があった。おかげで意外と時間がかかった気がした。しんどいからかな?終わりのときは先生がじゃあ抜きますって声かけしてくれて、このときが一番ホッとしましたね~。やっと楽になれるって。喉でまた息を止めてといわれて、またオエっとなるかなと思ったけど抜くときは大丈夫だった。途中から唾液がやばくて、抜いた後に全部吐き出した。

そのあとうがいをするんだけど、ドロドロが全然切れない(笑)鼻からも出るし。ありがとうございましたって言いたいんだけど、声ガラガラでむせるのに、ごっくんが麻痺してできなくて死ぬかと思った。一番つらかったのはここかも。


そして診察で説明を受けました。
胃が赤く炎症が起きてる状態で鳥肌もあり(ピロリによくあるらしい)慢性びらん?とか言ってたかな…。そんなことよりむせててそれどころじゃなかった。喉のドロドロが邪魔で息ができない(涙)
そでれ、2次除菌のお薬をもらう。また2か月後に来るこのことで、ここは予約をさせられました。これで私みたいに、ま、いっかって忘れていく人を防げるわけだね。
待合でお会計まってるときも喉のドロドロがむせて死にそう。何度かトイレで吐き出したら楽になった。

 

■ 胃カメラの感想

 思ったより、いけた。泣いたしオエってなったけど死ぬほどじゃない
それより麻痺した喉にへばりつくドロドロの方が危険

ちなみに除菌薬の副作用は下痢です。飲んでる間も吐き気や軟便に悩まされました…。除菌できてるといいな!


以上です。