ササナギックス

笹凪と申します。イラスト、画材の話やらレビューが多め。あと雑記。

勝手に映画ドラえもん(旧)主題歌ランキング!感想と考察

ここらで劇場版ドラえもんの主題歌について語らせてほしい

 

私は旧作ドラえもんで育ったため旧作映画はほぼ劇場で観ている。

その主題歌が大人になっても素晴らしい、いやむしろ大人になってからの方が自分の過去が歌詞とリンクして泣けてくるようになった。

所謂、武田鉄矢期組。本当なんだこのおじさんの詩は。子どもの頃はわけもわからず歌っていたが歌詞を年を重ねれば重ねるほどじんわりあったかく、そしてほろりとさせられる。

 

 

では参りましょう。

 

勝手に熱い曲ランキング

 

3位 ポケットの中に

ドラえもん のび太の恐竜

ドラえもん劇場版で熱い曲って少なくて、これを熱い曲とするかはわかりませんが第3位にしました。

ドラえもんの始まりといっても過言ではないはず。

 

まっていたんだよ 気づいてくれるまで」

 

これドラえもん映画第一作目のび太の恐竜主題歌なんですよね。

 

「ボクと君が 旅する世界」 

 

この歌詞だけでもやっぱり強い。

ちなみに鉄人兵団でも歌ってます。このときは戦争前で闘いの準備をしてる鼓舞する歌でありフラグ曲だなーと昔から思っていました。

 

 

2位 君がいるから

ドラえもん のび太のパラレル西遊記

「西」っていう方角自体がわりと過酷な運命というか、太陽が沈む、衰退、死、過去、を連想する。陰陽でいう「陰」に向かっていくんだけどさ。

 

「僕のひとみが遠い街の 夕焼け見たいと言うのです」

 

太陽が沈む西の街に旅立つという歌詞。

 

Go to the west

君がいるから寂しくない

 

もうすごすぎない?この歌詞。

go west」には西に行くという直訳以外にも「おだぶつになる」「死ぬ」「破滅する」などの意味もあるのだとか。やっぱり死ぬかもしれない過酷な運命に向かって進むってことだよね…。

しかも西遊記つまり舞台は中国、日本から見て西に位置する国なんだよね。

映画ではのび太たちは西遊記っていう架空のお話が現実に忍び寄ってくる恐怖さえ感じるストーリーなんだけど、のび太と観てる自分と歌詞いろいろマッチしすぎている。

期待と不安が混じって、それでも果敢に立ち向かう気持ちがあふれる曲。

「僕のひとみが遠い街の 夕焼け見たいと言うのです」以外にも旅立つ理由がたくさん歌詞に込められてるんだけど、自分の意思で決めたんだぞ、だから自分に「さびしくない」と言い聞かせているような印象もある。

とにかくサビは過酷な状況に立ち向かっていく感じがしてすごく勇気づけられる。

 

 

 

1位 夢の人(挿入歌)

ドラえもん のび太と夢幻三剣士

言わずもがな王道の1曲。誰もが納得するんじゃない?

出だしの「Ah-」からすでにわくわくが止まらない曲。劇中ののび太が剣士として覚醒するシーンに流れて燃える。とにかくアツい。かっこいい。ノれる。
昔ながらの王道アニメ主題歌のような歌詞。

 

「さあ いざ いま もう 剣をとれ」

 

ああもうかっこいい。

さあ!いざ!いま!の間には鐘の音のようなドラムのような音がするんだけどもう最高にテンションが上がる。王道ファンタジー曲。

とにかくリズムがかなりとっつきやすい。これから冒険に出かけるというキャッチーな曲となっている。

仕事前の気合入れたいときに聴きたい一曲。

 

「お前の名前は正義」

 

 

 

つづいて…

勝手に泣ける曲ランキング

 

3位 世界はグー・チョキ・パー

ドラえもん のび太夢幻三剣士

(まずこの映画が最高なんだけど)映画のタイトルからしてかっこよくて、挿入歌「夢の人」も出だしの「Ah-」から最高にアツいんだけど主題歌はこのタイトル。

ちょっと笑い路線にいこうとしてるでしょって思ってた子ども時代。ちょっと聞くの恥ずかしかったくらい。でもね違うんだよ。こんなギャグみたいなタイトルで歌詞自体も情操教育にありそうな内容なんだけど3位になのって、純粋に大人になるとこういう子供っぽいけど真っ直ぐな歌詞が身に染みる

 

「世界は ひとつじゃ ないんじゃないか ねえ」

「一番が ひとつ あればいいんだ ねえ」

「みんなちがうから あいこでしょ

 

ほんとね、その通りだと思うわ。全世界どの時代でも共通の認識となって子どもにいい聞かせてほしい。

なんだろうね。大人になるともうこれだけで泣けるのよ(極論)

日夜必死に働いて理不尽なことに耐えてるとね、この曲の素直さに救われるの。だから大人にこそ聞いてほしい。

会社でくじけそうな人、「みんなちがうからあいこでしょ!」

頑張ろう(泣)

 

 

2位 雲がゆくのは 

ドラえもん のび太と雲の王国

正直1位にするか迷いました。でもこの曲って1位になったら価値が下がるなって思ってしまって。探してたあの曲、みたいな、ちょっと何回か聴かないとよさがわからないポジションがいいなって思ってます。そういうポジションが好きな私的には本当神曲に匹敵するんですけど。

この曲って映画が最悪にしんどい内容なんですよね。自然破壊、密猟、雲戻しガス(核兵器や原子炉比喩?)、洪水、凄まじい量の社会問題がテーマとなって織り込まれていて、本当に重たい内容の映画。

しかもドラえもんが壊れるっていう相当ショックなシーンにこの優しくて不安になる曲が流れる。当時子どもだった自分はこの曲も怖いものと植え付けられていた。

そんな内容も大人になってから観てやっと理解できるし、だからこそこの曲で泣けるようになった。

 

「きっとどこか遠い国で 僕よりつらい 心の人がいるのだろう」

「おーい雲よ 僕はいい 我慢できるよ」

「その人の瞳に浮かんでくれ」

 

壊れたドラえもんをリードしながら、のび太が本当に頑張る映画

よく考えたら、この曲の切なくも優しい雰囲気がピッタリなんだよな。

 

「おーい雲よ この街に雨降るとき」

「どこかの街は 日差しの中」

「おーい雲よ 誰かのためになるなら」

「冷たい雨に 濡れてもいい」

 

しかもこの映画、昔のび太が助けたキャラが助けてくれるんですよね。

情けは人のためならず。

自分が人にしてあげたよい行いは巡り巡る縁によって自分に返ってくる。本当映画とリンクしてる。

「誰かのためになるなら 冷たい雨に濡れてもいい」

ノスタルジック自己犠牲ソングNo.1、鉄矢ありがとう。おまえにしか書けねえよ。

 

 

 

1位 少年期

ドラえもん のび太の宇宙小戦争

何を言っても月並みの言葉になってしまうんですが…大人になってからこそわかる、しんみり感、ノスタルジーに浸れる曲。

子どもの頃の記憶を優しく説きほどいていってるんですが、曲中的には大人になる前の自分が「いつ大人になるんだろう」って歌ってる曲なんですよね。

でもこの曲ってその年頃の子が共感するよりも、絶対に年取ってから聞く方がぐっとくるし共感できると思うんだな。なんでだろう。やっぱりノスタルジーを感じるからかな。

ま~たそれがリトルスターウォーズとマッチするんですよね。しずかちゃんのやってた牛乳風呂、私も入りたかった。

本当映画ドラえもんのラスボスにふさわしい。というか映画より曲の方が有名かもしれない。

 

「夢から覚めたら 飛べなくなって」

「夕焼け空があんなに遠い」

「ああ 僕はどうして大人になるんだろう」

「ああ 僕はいつごろ大人になるんだろう」

 

 大人になったら飛ぶことよりも地べたをいかに早く楽して歩けるか考えちゃうんだよな…。

この曲聴きながら仕事帰り電車乗って田舎の夕暮れ見てたら感傷のあまり死にそう。私なら。

 

 

 

特別枠

この星のどこかで

ドラえもん のび太太陽王伝説

出だしの星が流れるようなピアノに鳥肌。

この曲はドラえもんっぽくない「美しい」曲。

 

「忘れないで この星に 不思議ひとつ 見つけたよ」

 

出だしのこのフレーズが大変印象的。

サビのハーモニーが本当きれい。透明感がある。

この映画は古の王道ストーリーで飽きずに見やすいところもオススメ。のび太にそっくりの王子は性格はのび太と正反対の俺様。この映画ものび太の良さが本当に出てる。のび太がかっこいい映画で、弱いなりに自分で戦っていくんだよね。あと女の子にやさしいから、のび太って普通にモテるんじゃないかと思った。誰にでもできることじゃないよ。

ちょっとこの曲はズルすぎて他と同列には語れません!

 

「あざやかな 蒼い勇気が」

「奇跡を起こすよ ぼくたちに」

 

以上、勝手な独断ランキングでした。

 

 

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